丹波チーズ工房のブログ

江戸時代から続く農家の成長日記とチーズのある暮らし

ナチュラルチーズとプロセスチーズ

こんにちは!

日に日に寒さを感じるようになりましたね。

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さて、ゴーダの販売を始めて、

お客様と話してますと、案外よく聞かれるのが「ナチュラルチーズとプロセスチーズって何が違うの?」という質問。

 

池上彰さんなら「いい質問ですね☝️」なんて言うのでしょう。

 

例えとして、日本酒で考えてみると、

お米と水だけを原料に発酵させた「純米酒」はナチュラルチーズ。

それに醸造アルコールを添加した「本醸造酒」はプロセスチーズと言えるでしょう。

 

ちなみにプロセスとは「過程」という意味ですが、「加工」と受け取っていいでしょう。

 

本来、コメと水だけで作れる純米酒に、

よりよい香りや味を作るため、

より安定した品質をたくさん作るため、

より安価に提供するため、

など理由は様々でしょうが、

食用のエタノール(醸造アルコール)

を添加して、本醸造酒を作っています。

 

チーズもよく似ていて、

牛乳と塩だけで作るナチュラルチーズを、

よりよい香りや味を作るため、

より安定した品質をたくさん作るため、

より安価に提供するため、

など理由は様々でしょうが、

乳化剤を添加してチーズを混ぜ合わせ、

食べやすい形にしたのがプロセスチーズです。

 

もうひとつ言うと、

生酒か火入れかという違いもあり、

菌が生きていて、熟成していくチーズか

加熱殺菌して品質が変わらないチーズか

という点もありますが、

細かく説明するとややこしくなりますね笑

 

日本では昭和初期から、雪印さんが本格的にチーズを作り始めたようですが、主にプロセスチーズだったようです。

当時は冷蔵庫も満足にない環境だったので、チーズの保存性を高めるために、加熱殺菌の加工が必要だったのも理由の1つと考えられます。

 

そんなことから、日本では、6Pチーズやピザチーズ、スライスチーズ、最近ではデザートチーズなるものまで登場し、バラエティ豊かなプロセスチーズ文化が広がって来ていますね。

 

そしてこれから、ナチュラルチーズ文化が、

ますます盛り上がっていくと思うのですが、

それはまた今度の記事で書きまーす🙌